みなさんこんにちは。
ひよどり台歯科クリニック院長の東田です。
今回は、インプラントで咬合再構成を行った症例を
ご報告致します。
術前 術後
まず「咬合再構成」とは何かご説明致します。
咬合崩壊とは歯の本数が少なくなり
噛み合わせを維持することができなくなることです。
想像してみて下さい。もし、歯が1本なくなっただけなら
他の歯が噛合っていることで噛み合わせは維持されます。
しかし、もし逆に1本も歯がなくなれば噛み合わせることが
できなくなります。歯は全部で28本ありますが(親知らずを除いて)
おおむね半分の14本が無くなると咬合を維持することが出来なくなる
と言われています。その、崩壊した噛み合わせを出来るだけ
崩壊以前の元の状態にもどすことを咬合再構成といいます。
この患者さんは7本の欠損がありました。
7本ですが、歯は上の歯なら下の歯、下の歯なら上の歯と
噛合って仕事をしますので、相棒がない歯も欠損と同じことになりますから
14本ないことと一緒になります。
そこで、インプラントを埋入し、咬合再構成を行いました。
ただインプラントを埋入するだけではなく、咬合診断と呼ばれる
「この方の歯を失った原因をさぐる過程」が
インプラントよりも大事になってきます。
診断用ワックスアップで咬合診断を行ったところ
咬合再構成がし終了し3年経過しましたが全く問題がありません。
インプラント治療の成功にはインプラントの手術よりも
大事な診断項目があり、その最大のものは咬合診断という
噛み合わせの診断なのです。