インプラントで咬合再構成をおこなった症例

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みなさんこんにちは。
ひよどり台歯科クリニック院長の東田です。
今回は、インプラントで咬合再構成を行った症例を
ご報告致します。
 術前           術後

初診時口腔内写真 (11)3RC (6)
まず「咬合再構成」とは何かご説明致します。
咬合崩壊とは歯の本数が少なくなり
噛み合わせを維持することができなくなることです。
想像してみて下さい。もし、歯が1本なくなっただけなら
他の歯が噛合っていることで噛み合わせは維持されます。
しかし、もし逆に1本も歯がなくなれば噛み合わせることが
できなくなります。歯は全部で28本ありますが(親知らずを除いて)
おおむね半分の14本が無くなると咬合を維持することが出来なくなる
と言われています。その、崩壊した噛み合わせを出来るだけ
崩壊以前の元の状態にもどすことを咬合再構成といいます。
この患者さんは7本の欠損がありました。
7本ですが、歯は上の歯なら下の歯、下の歯なら上の歯と
噛合って仕事をしますので、相棒がない歯も欠損と同じことになりますから
14本ないことと一緒になります。
そこで、インプラントを埋入し、咬合再構成を行いました。
ただインプラントを埋入するだけではなく、咬合診断と呼ばれる
「この方の歯を失った原因をさぐる過程」が
インプラントよりも大事になってきます。

 診断用ワックスアップで咬合診断を行ったところ

クリアランス確認WAXUP (6)デンタルアートWAXUP (7)

咬合再構成がし終了し3年経過しましたが全く問題がありません。
インプラント治療の成功にはインプラントの手術よりも
大事な診断項目があり、その最大のものは咬合診断という
噛み合わせの診断なのです。