みなさんこんにちは。
神戸市北区の歯医者 ひよどり台歯科クリニック
院長 東田です。
今回は、インプラントを8本埋入し奥歯の噛みあわせをさせた咬合再構成についての症例をご報告します。
インプラントには歯が抜けてから埋入手術する
抜歯待時埋入と成熟側埋入という方法があります。
抜歯待時埋入は歯を抜いたあと3ケ月後くらいに骨の成熟を待って埋入手術する方法で、成熟側埋入とは歯が抜かれてから数年たっている顎堤に対し手術する方法です。
ほとんどの方がこの成熟側埋入に当てはまると思います。
しかし、お口の中は様々なコンディションの歯が混在しています。
初診の写真です。
歯の状況によっては無理に残して後から複雑な処置を再度必要としないようにあらかじめ残る見込みのない歯を抜いて咬合再構成をする場合があり、この場合は、歯を抜くことを戦略的抜歯といいます。
以前のように歯を抜く歯医者は悪い歯医者で残す歯医者が良い歯医者とは一概には言えなくなってきています。
もちろん1本の歯を残すために全力を尽くしますが、咬合再構成というお口全体の治療をするときに木を見て森を見ない治療方針ではあとあとのメンテナンスに問題を残すことにあります。
治療後の写真です。
今回は患者さんと相談の上、成熟側埋入5本と抜歯即時埋入3本を行いました。
抜歯即時埋入で治療期間の短縮を図ることができ、大変満足されています。
しかし当然ながらメリットだけではありません。
患者さんの歯を抜くということなので納得いくまで説明するインフォームドコンセントと患者さん自身が治療法を選択するインフォームドチョイスが重要であると考えます。