入れ歯をすると老け顔になる？

■入れ歯をすると老け顔になる？

 入れ歯という補綴装置は、一般的にマイナスのイメージを持たれている方が多いように思います。お口に合わなかったり、着けていること自体が恥ずかしかったりと、入れ歯に関する悩みはよく耳にしますよね。その中には、「入れ歯をすると老け顔になる」と感じている人もいらっしゃるようです。今回はそんな入れ歯を装着することによる顔貌の変化について詳しく解説します。

 

▼入れ歯をしないと老け顔になる

 「入れ歯をすると老け顔になる？」という疑問に対しては「ならない」と答えるのが正解かと思います。なぜなら、入れ歯をしていない状態の方が老け顔になることが多いからです。例えば、すべての歯を失ったケースを考えてみましょう。私たちの口元というのは、上下の歯が存在していることで、適切な「咬合高径（こうごうこうけい）」が保たれています。これはかみ合わせの深さであり、口元の輪郭にも大きく影響します。すべての歯を失うと、この咬合高径が著しく低下し、口元がつぶれたような郭になるのは、容易に想像できるかと思います。それがまさに「老け顔」と呼ばれるものなのです。

▼合わない入れ歯をすると老け顔になる

 歯を失っているにも関わらず、入れ歯などの補綴装置で治療を行わないと老け顔になることはありますが、合わない入れ歯を装着することでも、老けたような印象を与えるケースもあります。例えば、人工歯や義歯床の部分が不適切に大きい場合は、明らかに入れ歯を装着していることがわかり、それ自体が老けた印象を与えることにつながるのです。

▼まとめ

 このように、適切に作られた入れ歯であれば、装着することによって老け顔になることはありません。むしろ、入れ歯を装着しない方が老けた印象を与えてしまうため注意しましょう。大切なのは当院のように精密な入れ歯を製作することです。患者さまのお顔や性別、口腔周囲の印象なども踏まえた上で、最適といえる入れ歯を作ることができれば、むしろ顔立ちを若返らせることも可能といえます