ハイブリッドセラミッククラウンの被せから歯肉退縮したのでやり替えた症例

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 みなさんこんにちは!
神戸市北区の歯医者、ひよどり台歯科クリニック
院長の東田です。
 
 今回はハイブリッドセラミックで被せをしていましたが
歯肉退縮を起こしたので、歯肉圧排を行いハイブリッドセラミック
クランを再製した症例をご紹介します。

左上4HBCクラウンセット (1)左上4HBCクラウンセット (5)

ブラックマージンの状態になってしまいました

 向かって右の歯をハイブリッドセラミックで治療しました。
初めはキレイだったのですが、ブラシ圧が強すぎたのか
歯肉退縮してしまい、クラウンと歯茎の際が黒く
見えるブラックマージンになってしまいました。術前には
そうならないように歯肉圧排という操作をします。
 
 これは、歯茎に細い糸を挿入し、少し歯肉を下げてから
削り、その場所で仮歯を修整する「リマージング」
いう操作です。簡単にいうと歯茎を仮歯で寝押しするような
感じです。

 そのように細心の注意を払っても日本人女性の歯茎やその下
にある骨は非常に薄く、特にきつく磨いているつもりがなくても
容易に歯肉は退縮してしまいます。
 
 症状が重度の場合は、歯肉移植を適用しますが
この程度なら、再度リマージングをしてハイブリッドセラミックを再製します。

左上4HBCクラウンセット(やりかえ) (4) 

ハイブリッドセラミッククラウンを再製し
歯ブラシ指導をしました

 隣の黒い着色も同時にレジン充填しました。
ここで一番大切なことは再度、同じ歯肉退縮を起こさないことです。
ブラシ圧が強いことを知っていただき再発を防ぎます。

 現在経過は順調ですが、日々のお手入れによる歯肉退縮なので
油断は禁物です。