みなさんこんにちは!神戸市北区の歯医者、ひよどり台歯科クリニック院長 東田です。
今回は右下の6歳臼歯が破折してしまい、抜歯を余儀なくされた症例を
インプラントにて治療した症例をご報告します。
初診時のレントゲン写真と口腔内写真です。
右下6番はレントゲン写真で言う向かって左の後ろから2本目の歯です。
根が折れているのが分かります。
歯の破折には分類があり、そこそこなら保存的治療を試みますが、今回のような真っ二つに割れている状態では保存はできません。
一刻も早く抜歯しないと、感染を起こして腫れてきたりその周囲の骨吸収をおこしてしまします。
そこで、抜歯して通常は抜歯を行い、3ケ月ほど骨の回復を待ってインプラントの埋入手術をします。これが抜歯待時埋入という一般的な術式です。しかし、これでは待機時間3ヶ月、インテグレーションという骨結合をする期間3ケ月と合計6ケ月かかります。
そこで、ハイドロキシアパタイトという骨と親和性の高い材料をコーティングしたジンマー社製のカルシテックというHAコーティングインプラントを使用しました。このインプラントを使用すると症例にもよりますが、抜歯即自インプラントが可能です。
治癒期間の大幅な短縮もできますが、なにより抜歯による骨吸収を最小限にし、GBRなどの骨造成手術を行わずに治療を終えることができるメリットがあります。骨量に乏しいアジア人に向いているインプラントで欧米より日本・韓国で多用されています。
これが術後のレントゲン写真と口腔内写真です。
患者さんは仕事が忙しくてなかなか
来院できない方なので、この方法での治療に大変満足されています。
現在2年目ですが経過もよくメンテナンス中です。
またトピックスがあれば症例報告をします。