歯冠長増大術を応用しインプラントとの咬合の調和を図った症例

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 みなさんこんにちは!
神戸市北区の歯医者 ひよどり台歯科クリニックの院長東田です。

 今回は、下顎インプラントと上顎を歯冠長増大手術して
咬合回復した症例をご報告します。

 インプラントするということは歯が無いということです。
歯が無くなると向かい合わせの歯が咬みあわせ
を失うことで伸びてきます。

こ の現象を挺出(ていしゅつ)と言います。
歯の欠損を数年放置してからインプラントをする場合は、
歯のないところにいかにインプラントするかとい診断も大切ですが、
どのように咬みあわせを作っていくかは最も重要なことです。

 私が日本顎咬合学会という咬みあわせを重視する学会に所属しているから
そのように考えるのではなくインプラントのトラブルのほとんどは
インプラント手術の失敗ではなく、それ以外の原因がほとんどなのです。

 この患者さんは、下顎にインプラントを希望されましたが、
上の歯が挺出しているために上の歯に高さをあわせると丈が短いインプラントに
なってしまいます。そうなると清掃性も悪くなり、メンテナンスも大変です。
初診の写真です。

初診5枚法 (21)

そのため上顎の歯を適正な長さにするため歯冠長増大術を行いました。

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 治療終了時の写真ですが、上下で均等に咬みあわせをつくることができて
これぞ永続性の高い治療になると自負しております。

ファイナル5枚法 (15)

 もちろん何十年ももったら永続性が高いといえるのですが。
今後は経過観察していきたいと思います。