右上前歯を保険治療から自費治療のメタルボンドにやり替え、さらなる審美性追求によりオールセラミックにやりかえた症例

Pocket


 みなさんこんにちは。神戸市北区の歯医者、ひよどり台歯科クリニック院長の東田です。

 今回は、審美性追求のため保険治療の前装冠から自費治療の
メタルボンド、さらにワングレード
審美性を高めるために
オールセラミック(e-max)を希望された症例です。

 初めに右上前歯の前装冠をやり替えました。
前装冠は、保険適用なのでコストパフォーマンスはよいですが、プラスチックを使用しているので時間とともに劣化していきます。
 唾液のPHやその方の咬みあわせ、夜間の歯ぎしりなどの習癖が大きく影響するのでいつもで持つかは、
 その人その人により違いますが5年を経過するとはじめの白さは失われ、少しづつ黄色がかってきます。
 前装冠はやり替えが前提の材料といます。

DSC_0045

かって左の上の前歯が前装冠です

 その点、自費治療にもちいられるセラミックス素材は、陶器なのでプラスチックのような劣化を起こしません。人の寿命から鑑みるとほぼ半永久的に審美性を保ちます。
 今回は、陶材焼き付けセラミック前装冠、いわゆるメタルボンドを装着しました。

右上MBセット (7)

メタルボンドにやり替えました

 使用していると歯茎の際が黒く見えるとのことで相談を受けました。確かにメタルボンドは変色しませんが、貴金属(プラチナ・金)を使用するといえど金属を使用しますので、だいたいの方は審美性に問題がないのですが、歯茎の薄い方は、金属色が歯茎を通して透けてみえる「シャドー」と呼ばれる現象を引きおこす場合があります。また、ブラシ圧のせいで歯茎が退縮してしまった場合も同じように暗く見える場合があります。そこで全く金属を使用しないオールセラミックス材料で寄り替えました。
 オールセラミックも前歯の一本を合わせるときはかなり色合わせがシビアになるのでセラミストの先生にお越しいただき患者さまと相談しながら色を決めて行きます。

右上1ACクラウンセット (7)

オールセラミック(e-max)にやり替えました

 隣の歯との色の調和を保ちながら温かみのある色調を再現できていて患者さん、術者(私)、セラミストの先生(技工の先生)みなが満足できた症例でした。