入れ歯はご飯が美味しく食べられないって本当?

Pocket

■入れ歯はご飯が美味しく食べられないって本当?

 何らかの理由で歯を失った際、保険診療で受けられる治療の選択肢は主に2つです。それは入れ歯と ブリッジです。それぞれで適応できる症例が異なるため、単純には比較できないのですが「ご飯を美味しく食べる」という点においては、入れ歯に不安を抱えている人が少なくないかと思います。

a3b6db11e9ba8a2f5071a5c4c430ed3720090617_622230

 

▼歯を失った数が少なければ違和感も小さい

 入れ歯というのは、装置が大きくなればなるほど、お口の中を覆う面積も増えていきますよね。例えば、歯を1~2本ほど失った症例では、人工歯の数も義歯床の面積も最小限に抑えることができるため、装着時の異物感は小さくなります。また、食事の際の違和感もそれほど大きくはなく、ご飯が美味しく食べられないということはまずありません。ですから、ブリッジで治療を行った場合とそれほど変わりはないといえます。

▼金属床を使うことで食事が美味しくなる

すべての歯を失った総義歯ともなると、異物感や違和感が大きくなり、食事の際にも不自由を感じることがあります。ただし、口腔粘膜と接触する「義歯床(ぎししょう)」の部分に金属を使うことで、食べ物の熱が伝わりやすくなり、治療前と同じように食事を楽しむことが可能となります。

入れ歯(義歯)とは?|大阪入れ歯・義歯センター

▼設計を工夫することが大切

入れ歯は、あくまで人工物でしかないため、治療前とまったく同じように食事をすることは難しいといえます。ただ、上述したように、食事の熱が伝わりやすいような設計にしたり、可能な限りお口の中にフィットするよう調整したりすることで、ご飯を美味しく食べることは可能です。大切なのは、入れ歯の設計と作製後の念入りな調整を行うことです。

_MG_3716